株式会社アドコンパル
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ここでは、中国へ進出された企業家・実業家、あるいは中国ゆかりの方々にインタビューを行い、 リアルな中国の「今」を切り取ったスペシャルインタビューをお届けします。




リユースの「アジアネットワーク」を掲げながら3年前に中国事業を立ち上げ、グローバルスタンダードを目指す
日新容器株式会社 取締役社長・中村清一氏に中国へ進出するきっかけや苦労などについて
インタビューさせていただきました。
Webサイト:http://www.nisshin-yoki.co.jp/




-中国に事業進出されたきっかけは?

日新容器は今年で創業100周年を迎えるドラム缶の再生処理を行う会社で、リサイクル事業に力を注いでいます。国内でのドラム缶需要が年々伸び悩む中で、海外、とりわけ急成長するアジア圏での販売に目を向けていこうと考えました。そのネットワークの拠点として選んだのが中国です。
時代の流れから見ても、日本国内から中国の工場へドラム缶がどんどん輸出されている。その結果、日本国内にドラムが出回らなくなり、空いたドラムというのが少なくなってきているんです。
日本国内では原資の確保が難しくなりつつあるという現状から、将来的には中国に輸出されたドラム缶を日本に持ち帰ることで、アジアのネットワークを広げていければと思っています。
でないと、原資がない、売り先もないということになってしまいますからね。
-天津という場所に工場を持たれた理由は?
一番のお得意先である塗料メーカー様の工場が天津の近くにあり、「日本と同じ高品質の再生ドラムが欲しい」と。中国にはそのようなドラムがないというのがスタートで、調査をすすめるうちに天津には得意先となる多くの企業や工場があったんです。
はじめは、中国で一番ドラムが多く生産されており、さらに弊社と取引があるドラムメーカーの子会社もある上海に拠点を置こうかと考えたんですが、いま一歩「品質のいい再生缶がいる」という需要が見つからない。
そんな中で、天津には多くの得意先があり、また日系企業も多数進出している天津に拠点を決めました。
-そうすると、上海エリアではあまり再生ドラムは流通されていない?
そうですね。上海は新ドラムの需要が多く、再生ドラムに対するニーズが低いんです。天津も日系企業が多く日本人同士の話が出来ますし、何より再生ドラムの品質性を求められる。長期的に見ても大きな需要が見込めるんです。
-上海より天津の方がビジネスチャンスが掴めると?
日系企業の数で言えばもちろん上海の方が上回るんですが、化学薬品メーカーが多い。化学薬品を充填する場合、その取り扱いから日本国内でも新ドラムを使用するケースがほとんどなんです。
一方、天津はオイルや塗料など自動車産業に対しての関連先が多いですから、再生缶の方がニーズが高い。「再生缶需要」なのか「新缶需要」なのかで地域性が出ているのだと思います。
-中国へ進出される前、御社をはじめとする日本企業5社の合弁会社「ADR」を設立されましたが、そのきっかけは?
合弁会社に参加した企業は、再生缶工業会の国際会合委員長歴任者なんですよ。以前から5社のメンバーで顔を合わせるたびに「中国でビジネスを起こしたいね」という話が出てまして。
各企業間のつながりも深く、地域的にも競合関係ではない(笑) みんなで話し合って天津でスタートしようということになりました。
再生ドラムの未開拓地である中国で、リスク分散や資本投資、人的配置も含め、5社で組むことの優位性を考えて会社を起こしました。その合弁会社から出資するかたちで新工場を設立しました。
-「ADR」という会社名にはどのような意図があるのでしょうか?
「ADR」は、「アジア・ドラム・リコンディショナー」という意味です。リコンディショナーというのは更生業のことで、アジアに大きなネットワークを広げていこうという想いが込められています。
